【体験談】カナダ・バンクーバーで人生初献血!まさかの体調不良?

「留学生でも献血できるの?」「なぜカナダで献血?」「体調が悪くなるのは怖いかも・・」

そんな疑問を持った方もいるかもしれません。

今回は、

  • 私がカナダで献血しようと思ったきっかけ
  • 実際に体験した当日の流れやハプニング

を、体験談としてリアルにお伝えします!

なぜカナダで献血しようと思ったのか?

私はカナダ・バンクーバーに留学中、現地の学校でECE(保育)の資格を取るために日々授業や課題に取り組んでいました。

ある日、日本人のクラスメートと話していたとき、彼女がふとこんなことを言いました。

「今日、献血しに行ったんだけど、貧血気味でできなかったんだよね~。
お菓子だけもらって帰ってきた(笑)」

それを聞いて私は思わず、

「えっカナダで献血?留学生でもできるの?」

クラスメートによると、ドナーカードの登録も予約もすべてアプリで完結するそうで、意外と簡単に始められるとのこと。

「外国で献血なんて考えたことなかったけど…英語の練習にもなるし、無料でお菓子ももらえるし、ちょっと面白そう!」

そんな軽い気持ちで、私はカナダで初めての献血に挑戦することにしました。

いざ献血会場へ!アプリ予約から受付まで

タブレットでアンケートに回答!英語の壁も・・

まずは、カナダの献血専用アプリ「GiveBlood」をダウンロードし、必要な情報を入力。

アプリから自宅近くの献血会場を選んで、スムーズに予約が完了しました。

そして当日、いざ会場へ。

受付では、名前と予約時間を伝えて、パスポートかBCID(身分証)を提示します。
ちなみに2回目以降はドナーカードが届くので、身分証の持参は不要になります。

次に、問診(アンケート)タブレットで回答します。
こちらも2回目以降はアプリから事前に入力できるとのこと。

質問はすべて英語。しかも医療用語も多くて、見たことのない単語にちょっと苦戦……。

でも形式はYes/Noで答えるだけなので、ある程度英語に慣れていれば大丈夫です。

質問内容はこんな感じでした:

  • 今までにかかった病気
  • 現在または過去の薬の服用歴
  • 直近の海外渡航歴 など

幸い、私は大きな病気にかかったことがなかったので、ほとんどの質問に「No」と答えるだけで済みました。

健診スタッフとの面談とヘモグロビン検査

その後、個室に案内されて、健診スタッフと対面。
タブレットで答えた問診内容を、ここで改めて確認されます。

さらに、ヘモグロビン値(血液中の鉄分の指標)をチェック。
この数値が基準に達していなければ、残念ながら献血はできません。

ちなみに、カナダで献血が可能なヘモグロビンの基準値は以下の通りです。

男性:13.0 g/dL 以上

女性:12.5 g/dL 以上

検査方法はシンプルで、指先に小さな針をチクッと刺して少量の血液を採取します。
これが…地味に痛い!(笑)

結果、私の数値は12.6 g/dL。本当にギリギリ!

でもセーフ!カナダに来てから肉をしっかり食べるようになったおかげかもしれません(笑)

こうして、人生初の献血ができることに!
ちょっとドキドキしながら、次のステップへ進みます。

人生初の献血体験!針の痛みや流れは?

会場の奥に進むと、献血用のリクライニングチェアがずらりと並んでいます。
スタッフに促されるまま、そのうちのひとつに横になりました。

周りを見渡すと、筋肉質な若い男性や華奢な女性など、さまざまな人がリラックスした様子で献血中。
年齢層は20〜30代くらいが多かった印象です。

まもなく、看護師さんがやってきて、針を血管に挿入。
針は太めでちょっとドキッとしましたが、さすがはベテラン、まったく痛くない!

血液の採取が始まると、あとはひたすら横になってジュースでも飲みながら待つだけです。

私は初めての献血だったこともあり、スタッフの皆さんがとても気にかけてくれました。

「体調は大丈夫?」「気分悪くない?」「何かあったらすぐ言ってね」

と、何度も声をかけてくれて、本当に安心できました。

カナダの献血では450mlの血液を採るのですが、なんと5分ちょっとであっさり終了!

針を抜いてもらい、すぐそばの待機スペースに案内されてしばらく座って休憩します。

驚いたのはこのとき、体調が拍子抜けするほど何ともなかったこと。
「ほんとに450mlも抜かれたの?」と思うくらい、スッキリしていました。

献血後にまさかの体調不良!

待機スペースでリラックス…のはずが?

待機スペースには、水やジュース、スナック、クッキーなどのお菓子がずらりと並んでいました。
すべて無料で、好きなだけ取ってOK!

私は椅子に座り、ジュースとポテチをむさぼるように食べていました。
周りの人たちも、お菓子を片手にのんびりと休んでいて、どこかピクニックのような雰囲気すらありました。

ところが――

5分ほど経ったころ、身体にふと違和感を感じました。

「なんだか、脈が速い……? 足も重いし、だるいな……」

最初は「まあ、献血直後だしこれくらいはあるよね」と思い、お菓子を食べ続けていました。

でも次の瞬間、急に吐き気がこみ上げてきて、冷や汗が止まらなくなりました。
呼吸は浅く早くなり、視界もぼやけてくる……。

「これは……ヤバいやつだ!」

ようやく異変を自覚したそのときには、すでに体調は限界寸前でした。

医療スタッフが次々と対応してくれた安心感

意識が薄れていく中、「とにかく助けを呼ばなきゃ」と必死に手を挙げました。
でも、言葉がうまく出てこない。呂律も回らず、状態をうまく伝えられませんでした。

それでも、スタッフのお姉さんが私の顔を見て、すぐさま状況を察して応援を呼んでくれました。
数秒も経たず、周りのスタッフたちが一斉に集まり、私をサポートしてくれました。

私を椅子からストレッチャーに移し、プライベートルームまで運んでくれるスタッフたちの手際の良さに少し安心感が湧いてきました。
横になった瞬間、少しずつ意識が戻り始め、スタッフの言葉も理解できるようになってきました。
「とにかく深呼吸をして、ゆっくり吸って」とスタッフさんが穏やかな声で指示をくれました。
そのやさしい言葉が胸に染みて、少しずつ落ち着いてきました。

10分ほど休んだ後、ようやく体が楽になり、座ることができるようになったので、再び待機スペースに戻りました。
その瞬間、周りの視線を感じて、少し恥ずかしい気持ちにもなりましたが、それでも元気を取り戻せてほっとしていました。

その後はとにかく水分をたくさん取るように促され、水とジュースを何杯もがぶ飲みしました。

何とか回復し、無事帰宅


時間が経つにつれ、徐々に体調も落ち着き、普通に歩けるほどまでに回復。

「無理せずタクシーで帰っては?」とスタッフさんが声をかけてくれましたが、
その時点ではだいぶ元気になっていたので、ありがたくも丁寧にお断りしました。

最後の最後まで私の体調を気にかけてくれたスタッフさんたちのやさしさに、本当に感謝しています。

帰宅後は、念のためにベッドで横になりながら、塩分多めのスナックと水分をしっかり補給。
大事には至らなかったものの、「献血は体に負担がかかることもある」と改めて実感しました。

献血を終えて思ったこと

私の人生初の献血体験は、最終的に体調不良というハプニング付きで終わってしまいましたが、
それでも「また機会があればチャレンジしたい」と思える経験になりました。

このブログを読んで、
「やっぱり献血って怖いかも…」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、会場には必ず医療スタッフが常駐していて、
何かあってもすぐに対応してくれるので安心です!

そして何より、自分の健康状態について英語で話す貴重な機会にもなります。

留学中の方も、日本にいる方も、
もし興味があれば、ぜひ一度献血にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
きっと、新しい発見や学びがあるはずです!

まとめ:カナダでの献血は怖くない!体験して分かったこと

・カナダ・バンクーバーでの献血体験は、留学生でも挑戦できる貴重な経験
英語での問診やスタッフとのやりとりは、語学力アップにもつながる
・体調を崩したものの、スタッフの迅速な対応で安心して乗り切れた
・ちょっとした勇気で、誰かの命を救う手助けができる

体験を通して感じたのは、小さなことでも社会への貢献につながるということでした。
これから献血に挑戦してみようかなと思っている方の背中を、少しでも押せたらうれしいです。

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